縄文時代後期(約4,000年~3,000年前)に大陸から伝来している大麦。最近では若葉が青汁に使われたりして何となく栄養があるのは皆さんご存知かもしれません。
でも、大麦自体の効能って知らない人も多いのでは?
実は大麦には血中コレステロールの低下、食後血糖値の上昇抑制、腸内環境の改善などうれしい効能がいっぱいあります。

大麦からポリフェノール
β(ベータ)グルカンが抽出されることをご存知ですか?

 

○ポリフェノールとは?
ポリフェノールは、多く植物に含まれており、その種類は5,000種類を超えるともいわれています。
植物が紫外線、病害虫から自らを防御するために作り出す生理機能です。
ポリフェノールのさまざまな作用として、抗酸化力を向上させる働きがあるといわれています。
○ポリフェノールの摂取
ポリフェノールを摂取する場合、一日に1,500㎎摂取するのが理想とされます。
ポリフェノールは殆どが、水溶性であり水に溶けやすく、3~4時間で体内から排出されると考えられます。
ポリフェノールの摂取については、深刻な障害が出たという報告は今のところありません。
何事も過剰摂取は良くありません、適度な摂取が重要となります。健全な日々をおくりたいものです。

ポリフェノールのさまざまな作用として
◎しみ改善作用 ◎運動に伴う酸化ストレス予防作用
◎運動後の筋力低下予防作用 ◎血液流動性の改善効果
◎脂質代謝改善作用
等が人を対象とした試験でのポリフェノールに含まれるプロアントシアニジンの有効性を示すエビデンス(科学的根拠)も多く発表されています。

 

◎血中コレステロールの正常化⇒心臓疾患の予防
◎食後血糖値の上昇抑制⇒食後血糖値を穏やかにする作用(糖尿病の予防・管理)
◎満腹感の維持作用⇒食欲コントロールの改善
について「機能性について肯定的な根拠がある」として大麦β-グルカンに健康機能性があると認められました。

 

伊東精麦所では、大麦の搗精 (とうせい)工程で排出される糠(ぬか)からポリフェノールを抽出しました。これまで、大麦糠は、家畜の飼料等として活用され、世間一般ではあまり注目されていませんでしたが、古来より日本人とともに歩んできた大麦にはたくさんの栄養素が含まれていると信じ、長崎県工業技術センターとの共同研究開発を行ない、ポリフェノールを抽出する工程での回収方法で特許を取得しました。